電動キックボードで坂道を登ることは可能?モーターの大きさが重要!
公開日:2023/03/01 最終更新日:2023/04/19
電動キックボードはパワーが足りず、坂道を登るのは無理…と考える方は多いのではないでしょうか。モーターのパワー次第では坂道でもスイスイ走ることはできます。そのためには高出力の大きなモーターを搭載したモデルを選ぶのが必須。ここでは坂道にも対応したキックボードの選び方や、坂道を走るコツをご紹介します。
電動キックボードで坂道を登ることは可能?
電動キックボードはモーターが小さく、平地を走るものが一般的です。とくにレンタルで借りる電動キックボードは出力が小さいため、坂道を走るのは現実的ではありません。しかし坂道でも走ることができる電動キックボードも販売しています。
原付免許が必要な電動キックボードなら可能
2024年4月までに一部のキックボードは免許不要になりますが、坂道を走りたいなら今後も原付免許が必要な高出力タイプの機種を選びましょう(普通自動車免許でも可)。メーカーと機種次第ですが、高出力型なら最大45度の急こう配でも走行可能。ここまで極端でなくても、高出力タイプの電動キックボードなら15度程度の斜度を走ることができる機種が多いのです。
大きなモーターの機種を選ぶ
坂道を走るためにはモーターのパワーが必要です。最低限350Wのモーターを積んだモデルを選び、さらに坂道に強いものを選びましょう。電動キックボードは上半身に重心が偏るので不安定になりやすいですが、モーターが大きなモデルは車輪が大きく、重量もあるので比較的安定性が高いのも利点です。
電動キックボードで坂道を登るためには?
バイクやスクーターに比べて、電動キックボードは出力がはるかに小さい乗りものです。そのため、坂道を登るためにはコツや工夫が欠かせません。
登り坂の手前から助走する
坂の途中でいきなりアクセルレバーを回すと、モーターに強い負荷がかかります。登り坂で無理にアクセルを回すとモーターが壊れるおそれがあるので要注意。「登り坂に入る直前に、どれだけスピードを保てるか」がスムーズに坂道を走るコツです。上り坂に入る前の平地からスピードを上げて、エネルギーを保った状態で坂に入りましょう。坂道では障害物を避けることが難しくなります。
必ず人通りや車が少ない道を選び、周囲の安全を確保してから加速しましょう。なお、車体重20kg以上ある大きな電動キックボードなら助走を付けなくても坂道を登れるという検証結果もあります。
下り坂対策でディスクブレーキは必須
ディスクブレーキとは、車輪の回転軸にはめた円盤を挟んで静止するブレーキのこと。急ブレーキをかけやすく、弱い力でもしっかり静止できるブレーキです。下り坂を降りる時は勢いが付きやすいですが、ディスクブレーキだと軽い力で減速が可能。必ずディスクブレーキ搭載モデルを選びましょう。ただし急ブレーキをかけると体ごと前に飛ばされるおそれがあるので、下り坂でもコントロールできる速度で走りましょう。
坂道をスムーズに走行できる電動キックボードの選び方
坂道でもスムーズに走る電動キックボードは、公道でも走れる機種だけです。私道しか走れない弱い機種では坂を登り切ることは難しいでしょう。
高出力のモーターやオフロードタイプを選ぶ
坂道を快適に走るためには、大きなモーターを乗せた高出力の機種選びは必須。公道を走ることを想定した機種で、さらに登坂能力があるものを選びましょう。どの機種でも、ある程度の坂道は超えられます。できればオフロードタイプを選びましょう。
オフロードタイプの電動キックボードは車輪の幅が広くグリップが効くので、車体が安定します。サスペンションもあるので坂道やちょっとした段差でも難なく乗り越えるでしょう。車体が重くなるのが難点ですが、坂道をよく走るなら安全第一で選ぶのが無難です。
ルートの斜度に合った機種を
高出力の機種なら、多くの機種では15度前後の斜度の坂は登れます。しかし「よく行くルートの坂の勾配はどれくらいか」意識することは少ないでしょう。その時は近くの「坂の名所」の斜度を知ると、おおよその把握はできます。
たとえば大阪府東大阪市にある急坂の名所「国道308号線・暗峠(くらがりとうげ)」は最大傾斜26度。富士山を見渡せる名所、東京都杉並区の「東京富士見坂」は最大斜度29度もあります。自転車ルート検索で調べると高低差の表示も出るので、ある程度の斜度は把握できるでしょう。
坂の多い街や山間部など坂道が多い地域でストレスなく走りたいなら、スペック以上の斜度に対応した機種を選ぶのがベター。大きなモーターを搭載したモデルは相応の価格帯ですが、後悔のない買い物をしたいものです。
まとめ
電動キックボードでも坂道をスムーズに登ることはできますが、公道でも走れる原付免許必須のタイプに限られます。これらは道路交通法が改正されても免許は必須。坂道を快適に走りたいなら原付免許か普通自動車免許を取ってから、公道走行条件をクリアした電動キックボードに乗りましょう。面倒かもしれませんが、坂道をストレスなく走るためには、免許が必要なスペックのある車体が必須。坂道が多い場所を走るなら、ぜひ免許所得をご検討ください。