電動キックボードを大切に使うためにできるセルフメンテナンスとは?

       

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/05/12


どんなものも日頃から大切に使用していると、ダメージが蓄積されにくくなります。そこで今回は、電動キックボードを大切に使い続けるために欠かせないセルフメンテナンスの方法について紹介します。なお、電動キックボードをできる限り長い期間使用したいと考えているのなら、原因が分からないトラブルが発生したときは自己判断を避けましょう。

電動キックボードでよくある故障

電動キックボードは、半永久的に使用できるものではありません。耐用年数が近づいてくると、これまでできていたことができなくなる可能性があります。

電源が入らない

電動キックボードを運転しようとしたときに、電源が入らなくなることがあります。それまで通常運転できていたのに、少し間を空けると電源が入らないというトラブルは少なくありません。

こちらの原因は、バッテリーの故障や寿命が考えられます。電動キックボードは半永久的に運転できるものではなく、必ず寿命があるので、耐用年数が経過している場合やそれに近い場合はそちらを疑ってみましょう。

また、バッテリーの故障は長時間雨に濡れてしまった場合にも発生します。電動製品は水に弱い特性があるので注意しましょう。そして、基盤の故障が原因となっている可能性もあります。

充電してもバッテリーがすぐに減る

こちらも電源が入らない原因と同じである可能性があります。バッテリーの故障や寿命を考えてみましょう。電動キックボードの取扱説明書を確認すると耐用年数が記載されているので、バッテリーの交換時期が近付いているか確認できます。

思うように操縦できない

これまで問題なく操縦できていたのに、小刻みに電動キックボードが動く、ハンドルを切っても旋回しない、体を前傾しても前に進まないなどのトラブルが発生することがあります。

こちらは、センサーまたは基盤の故障が考えられるでしょう。このような状態で操縦するのは危険なので、操縦するのを控えたほうが無難です。事故を起こしてしまう可能性があります。

タイヤのパンク

電動キックボードのタイヤは小さいサイズなので、ダメージを受けやすいのが特徴です。チューブの破損や摩耗が原因となっている可能性があります。このような状態で操縦するのは危険なので、電動キックボードから降りて電源を切り、歩道を歩くようにしましょう。

大切に使うために行うべきセルフメンテナンス

電動キックボードを大切に使うには、ダメージを蓄積させないようにすることがポイントです。こちらでセルフメンテナンスのやり方について紹介します。

パンクしない習慣を身に付ける

電動キックボードのタイヤやチューブはダメージを受けやすい箇所なので、ダメージが大きくなる場所を避けて運転することをおすすめします。自転車やバイクとは異なり、少しの段差でも電動キックボードには大きなダメージです。

できる限り段差のある場所や障害物のある場所は、その場で降りて歩いて通行しましょう。また、金属片や砂利がある道などを踏まないように注意してください。

雨に濡れたらすぐに拭く

電動キックボードは水に弱いものです。そのまま放置しているとサビや汚れの原因になるだけではなく、基盤の故障にもつながります。雨が降っているときに道路を走行する場合はできる限り短時間に留めましょう。

そして、雨に濡れたらすぐに拭くようにします。さらに、電動キックボードの保管場所にも注意しましょう。屋外の駐輪スペースで保管する場合は、濡れないようにカバーをかけるなどの処置を施します。折り畳み式の電動キックボードであれば、折り畳んだ後に自宅などに保管するとよいでしょう。できる限り雨に濡れるのを防ぎます。

折り畳み式の場合はネジを締め直す

車の後部座席に収納できる折り畳み式の電動キックボードは、定期的に接続部分のネジを締め直すとよいでしょう。頻繁に折り畳んで組み立てる動作を繰り返している場合は、定期的に確認するようにします。

電動キックボードが壊れてしまったときの対処法

電動キックボードが壊れてしまい、自分で対処できる場合は別ですが、難しい場合は販売代理店に連絡して対応してもらいましょう。

販売代理店に連絡する

部品の交換が必要なときや、故障の原因が分からないときは、販売代理店に連絡しましょう。基盤、バッテリー、タイヤのチューブなどを交換してくれます。自分で交換できるものもありますが、かえってそれが故障の原因となってしまう可能性も。自分の技術に自信がない人は、最初から販売代理店のサービスを利用してください。

定期的にメンテナンスを依頼しておく

道路を走行しているときに電動キックボードが操縦できなくなると焦ってしまいます。また、事故の原因となってしまうので、定期的にメンテナンスを依頼しましょう。故障の発生を未然に防いでおくことが大切です。

まとめ

ここまで、電動キックボードを大切に使うためのセルフメンテナンスについて解説しました。日頃から大切に扱うことで、電動キックボードの大きな故障の発生を未然に防げるようになります。故障が発生したときに自分で対処できる状態であれば問題ありませんが、原因が分からない場合や基盤の故障などが考えられる場合は、販売代理店に連絡して修理を依頼しましょう。自分のやり方で修理するとかえって状態が悪化する可能性があります。その結果、思わぬ事故を引き起こしてしまい怪我することも考えられるでしょう。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

2023年7月に法改正が行われ、電動キックボードの規制が緩和されました。電動キックボードは、特定小型原付に分類されるため、16歳以上であれば免許不要で運転できるようになりました。 また、ヘル

続きを読む

電動キックボードは車両と同じ扱いになっており、公道を走る際はさまざまな条件やルールが存在します。決められたルールを守らなければ法律違反となり、罰則や罰金が発生する場合があります。 この記事で

続きを読む

電動キックボードを利用する際の規定が大きく変わる2023年7月の法改正について詳しく解説します。改正後は、16歳以上であれば免許は必要ありません。新しく「特定小型原動機付自転車」の区分が作ら

続きを読む

気軽に近所を移動したいと考えている人や、通勤や通学をもっと便利にしたいと考えている人のなかで、電動キックボードを検討している人もいるかと思います。電動バイクよりも価格が抑えられていて、軽量で

続きを読む

どんなものも日頃から大切に使用していると、ダメージが蓄積されにくくなります。そこで今回は、電動キックボードを大切に使い続けるために欠かせないセルフメンテナンスの方法について紹介します。なお、

続きを読む

日本でも徐々に浸透している電動キックボードですが、消費者の認識の違いが生じています。どんな乗り物も、ルールやマナーを守って楽しく安全に走行しなければいけません。準備するものもあるので内容を確

続きを読む

現在の法律では、電動キックボードで歩道を走行することは禁止されています。また、電動キックボードに乗る場合は免許の取得とヘルメットの着用が必須です。しかし、2023年7月の法改正で内容が変更さ

続きを読む

都会を中心に新しい移動手段として注目されている電動キックボード。実は2023年度中に規制緩和されるのです。具体的な規制緩和内容や施行日が気になる方もいるでしょう。というわけで、今回は電動キッ

続きを読む

電動キックボードは軽く、自転車に比べてサイズが小さいので盗難されやすい乗りもの。自転車やバイク以上に防犯に注意しなければいけません。しかし、乗用している人が少ないだけに、どのように盗難対策す

続きを読む

キックボードにモーターとバッテリーが搭載された電動キックボードは、環境への負担も少ない電動モビリティで、家庭で充電できます。バイクや自転車に比べて駐車スペースもとらずに、運転も簡単で手軽に乗

続きを読む