電動キックボードは子どもが乗っても大丈夫?何歳から乗っていいのか
公開日:2023/11/15 最終更新日:2023/06/19
2023年7月1日から電動キックボードに16歳から乗れるようになります。道路交通法が改正されて規制緩和されるからです。16歳から走行できるようになるだけではなく、ヘルメットの装着が必須から努力義務に変化します。また、免許を持っていなくても走行できるようになります。その内容について解説します。
電動キックボードは子どもが乗っても大丈夫?
子どもが遊具として使用している、非電動のキックボードやキックスクーターとは異なります。アクセルとブレーキを操作して走行するものなので、危険が伴います。詳しく解説します。
非電動とは大きく異なる
片足で地面を蹴って、キックボードを加速させながら道路を走行する非電動とは大きく異なります。
電動キックボードは、上に乗ることは同じであるものの、発進・走行は電動で行うため、自力走行する必要はありません。
また、非電動のキックボードは遊具に該当しますが、電動キックボードは車両に該当するので、違いを知っておきましょう。
公道を走行するときに免許が必要
電動キックボードは原動機付自転車と同じ扱いになっているので、公道を走行するときは免許が必要です。2023年7月1日より以前の場合、原付免許や普通免許が必要になるので、自転車と同じ感覚で走行してはいけません。
また、車道を走行する、道路の左側を走行する、ヘルメットを着用するなどのルールが設けられていて、ルールに違反すると取り締まりの対象になってしまいます。
そして、電動キックボードにナンバープレート、バックミラー、ブレーキランプなどを装備しなければいけません。
さらに、保険に加入する必要もあるので、それらの準備が整ってから公道を走行できます。これらのことから、2023年7月1日より以前の場合、免許を持たない子どもが電動キックボードに乗ることはできません。
電動のキックボードを使用するときも注意が必要
公園などで非電動のキックボードを使用している子どもの姿を目にしますが、怪我をしないというわけではないため、大人が目を離すことなく見守る必要があります。
これと同じように、電動キックボードに乗っているときに雨の日で道路が滑りやすいときや、地面がぬかるんでいるときは、転倒するリスクが高くなります。
電動キックボードに乗っていいのは16歳から
2023年7月1日に道路交通法が改正されることにより、16歳から免許を持っていなくても走行できるようになります。高校生のライフスタイルに変化が起きるかもしれません。詳しく解説します。
道路交通法の改正で16歳から乗れるようになる
道路交通法の改正で、原付免許や普通免許などが必要でしたが、免許を持っていなくても走行できるようになります。
また、ヘルメットの装着が必須から努力義務に変化します。また、16歳から走行できるようになるので、これまでとは大きく異なるでしょう。
ただし、ナンバープレートを取り付ける、原則として車道を走行するなどのルールは引き続き守らなければいけません。
高校生のライフスタイルに変化が起きる予感
これまで高校生の通学は、徒歩や自転車が主流でした。しかし、電動キックボードを16歳から免許不要で走行できるようになると、需要が高まるかもしれません。
しかし、電動キックボードに関する正しい知識を持っていない人が使用することで、事故の発生件数が増加してしまうのではないかという懸念もあります。
公道を走行できる電動キックボードかどうか
市場で販売されている電動キックボードのすべてが、公道を走行できるわけではありません。近年ではインターネットから購入できるなどの手軽さがありますが、製品を購入するときには、私有地などの一部の地域しか走行できないものではないか確認しましょう。
子どもが電動キックボードに乗る際の安全対策
事故なく安全に使用するように心がけましょう。大人が正しい使用方法を伝えてあげるようにしてください。それ以外にも注意点があるので紹介します。
購入後のサポートを受けられるようにする
海外メーカーの電動キックボードを購入すると、国内の工場で修理できない場合があります。また、電話やメールの対応に時間がかかることも予想されるので、そのぶん修理に時間がかかってしまいます。
製品を購入するときは、デザインや価格に目が行ってしまいがちですが、安全のことを考えると、購入後のサポートを受けられるかどうか確認するのは重要なことです。
安全に走行できるスピードに抑える
時速20kmで路面が不安定な場所を走行すると、電動キックボードのタイヤが小さいので、転倒してしまうリスクがあります。そのため、安全に走行できるスピードに抑えましょう。
運転に慣れるまでは、普段の歩行スピード程度に抑えて走行するのが無難です。
また、悪天候のときは使用するのを控えましょう。マンホールの上や凍った路面の上は滑りやすくなっています。
安全運転講習会があれば積極的に参加する
近年では、各都市にて電動キックボードの安全講習会が定期的に開催されています。正しい乗り方や安全に運転できる方法などを身につけることができるため、気になる方はぜひ参加してみることをおすすめします。
まとめ
16歳から電動キックボードを走行できるようになりますが、安全面に配慮しなければいけません。また、製品を購入するときに公道を走行できるものなのか確認するのを忘れないようにしましょう。規制緩和により、若年層のライフスタイルが変化しますが、怪我や故障を起こさないように走行したいものです。安全運転を心がけることを第一に、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。