電動キックボードに乗る際はヘルメットの着用が必須?
公開日:2023/03/01 最終更新日:2023/04/19
電動キックボードに乗る時は、必ずヘルメットを着用しましょう。これは道路交通法で定められているから、という理由だけでなく、あなたの身を守るためです。現在のところ2024年4月に法改定で規制がゆるくなり、一部のヘルメットは任意になる予定です。しかし危険なことに変わりはありません。ここではヘルメット選びについてご紹介します。
電動キックボードに乗る際はヘルメットの着用が必須?
2023年1月現在では、電動キックボードは「電動スクーター」か「自動二輪」にカテゴライズされます。そのためヘルメットの着用は必須。自転車のように手軽に乗れますが、軽車両ではありません。
違反すると「乗車用ヘルメット着用義務違反」に
もし電動キックボードを乗るときにヘルメット装着を忘れると、道交法では「乗車用ヘルメット着用義務違反」になります。罰金こそありませんが、違反点数は1点。1回でも違反すればゴールド免許の更新はできません。自転車の感覚で気軽に運転できるのが電動キックボードの利点ですが、自転車とはまったく違う乗り物です。
2024年4月までに「特定小型原動機付自転車」に改正予定
2023年1月現在では、2024年4月までに「最高速度が時速20キロ以下の電動キックボード」に限り「特定小型原動機付自転車」という新しいカテゴリーに入ります。16歳未満の乗車はできませんが、運転免許不要、ヘルメット着用も任意とされています。
しかし事故の多さに批判や懸念が強く、とくにヘルメット着用は「義務にせよ」という声が多いのも事実。免許必須、ヘルメット着用必須など、厳しい内容に再度法改定される可能性は充分にあります。安全性だけでなく、法的な対策も兼ねてヘルメットは必ず準備しましょう。
ヘルメットのタイプごとの特徴
電動キックボードのヘルメットはスクーターや自動二輪車のものを使うのが一般的。おおよそ3種類のタイプに分かれます。
半キャップ(半帽)ヘルメット
スクーターでよく見かける簡易タイプのヘルメットです。お椀を被せたような形で、頭の上半分だけ保護します。軽く、持ち運びが便利でスタイリッシュなデザインのものが多いですが、側頭部、顔を守る力がないのが致命的。電動キックボードでの使用はおすすめできません。
ジェットヘルメット
自動二輪車でよく見かける、顔全体を覆うタイプのヘルメットです。頭全体、首を保護するヘルメットで、シールドがあるタイプなら顔を守り、冬の寒い時期にも風を防ぎます。見た目のわりには視野が広く、メガネをかけたまま装着できるのも利点。電動キックボードならジェットヘルメット以上の安全性のあるヘルメットがおすすめです。シールド付きのものは顔のダメージも防ぎます。ただし、ジェットヘルメットはあごのシールドがありません。あごから転倒した時はガードがなく、とても危険です。
フルフェイスヘルメット
ジェットヘルメットよりもさらに安全性を高めたヘルメットです。あごのガードもあり、多くの危険や事故から身を守ります。幹線道路をよく走る方、安全性を優先したい方はフルフェイスヘルメット一択。重い、着脱が面倒、被ったままコンビニや施設に入れないなど不便な点はありますが、それを超える安全性があります。
必ず「PSCマーク」のヘルメットを
どのヘルメットでも、必ず「PSCマーク」が付いたものを選びましょう。PSC認証は視野が広い、周囲の音を邪魔しない、衝撃性に優れるなど、厳しい規定に合格したヘルメットが付けられるマークです。買い足すのが面倒だからと自転車用のヘルメットなどを流用するのは絶対に止めましょう。
電動キックボードに乗る際に着用するヘルメット選びのポイント
電動キックボードのヘルメットは、より安全性が高いものがおすすめです。電動キックボードは自転車やスクーターに比べて、重心が不安定で事故を起こしやすいのが特徴。自転車よりも、より安全性を重視しなければいけません。立ったまま操作するためスクーターに比べて重心(頭)が高い位置にある、サスペンションがないため道のデコボコやちょっとした段差、ゴミなどに足を取られ、転倒しやすいのが理由です(サスペンションがある機種もあります)。人や壁にぶつかると、乗車する人ごと飛んでいくので歩行者や壁に激突するリスクもあります。
ヘルメット選びは「安全第一」
電動キックボードはスタイリッシュで簡素なイメージがありますが、実態はとても危険な乗り物です。実際に運転すると楽しいだけでなく「走行が不安定」という声もよく聞かれます。気軽さは減るかもしれませんが、ヘルメットは安全性を第一に考えましょう。
まとめ
電動キックボードは現在のところ、ヘルメットの着用は必須。一部の電動キックボードは2024年4月までにはヘルメット着用義務がなくなる予定ですが、安全性が低い乗り物なことに変わりはありません。道路は危険が多く、不意に大きな事故につながるおそれがあります。いざという時のために、電動キックボードを乗るときはジェットヘルメットやフルフェイスヘルメットを選びましょう。電動キックボードで事故や危険運転を繰り返すと、より厳しい規制が入るおそれがあります。