電動キックボードの盗難防止対策を事前にチェック!
公開日:2023/04/15 最終更新日:2023/04/20
電動キックボードは軽く、自転車に比べてサイズが小さいので盗難されやすい乗りもの。自転車やバイク以上に防犯に注意しなければいけません。しかし、乗用している人が少ないだけに、どのように盗難対策すればよいか分からない人も多いでしょう。そこで本記事では、電動キックボードの盗難対策・保管方法などについて解説します。
鍵・ロックをかける
電動キックボードの盗難防止対策の基本は「鍵とロック」です。1か所は地球ロック、もう一か所をワイヤーロックやブレードロック、またはイグニッションキーで固定すると防犯性が上がります。
かんたんに鍵がかけられるイグニッションキー
鍵かけはかかんでロックをかける必要がありますが、面倒な方はイグニッションキーを組み込むと手軽にキーロックできます。自動車のエンジンキーと同じ鍵で、鍵を差して回すとモーターが起動。ワンタッチで鍵がかけられるのがメリットです。
デメリットはキー回路を追加する改造が必要なところでしょう。工事が必要なので、その分費用がかかります。鍵かけが面倒な方や通勤、通学でひんぱんに使う方、屋外で駐輪することが多い方には、費用をかけてもイグニッションキーを導入する価値はあります。
地球ロック+頑丈なU字ロックなら安心
イグニッションキーを使わなくても、地球ロック+丈夫な鍵で車輪をロックすれば屋外でも駐輪できます。地球ロック(アースロック)とは、地面につながっているもの(電柱、駐輪場の盗難防止駐車バーなど)にワイヤーロックをかけて駐輪することを指します。スポーツ自転車やバイクではお馴染みの駐輪です。
ただ、気を付けたいのは地球ロックに使うワイヤーロックの性能。細いワイヤーだとニッパーですぐ切って盗まれてしまいます。できるだけ切れにくい、頑丈なワイヤーやチェーンロックが安心です。チェーンロックは専用工具でなければ切るのに時間がかかりますが、重さが1kgほどあるのがデメリットです。
しかし電動キックボードの場合は地面に近い位置でロックをかけるため、ニッパーでも足で踏んで無理やり切ることもできます。地球ロックはできるだけ頑丈なものを選ぶと安心です。U字ロックは後輪にはめると、地球ロックを外しても走ることができません。U字ロックは少しかさばりますが、軽く壊すことが難しい鍵です。
GPS・防犯アラームを取り付ける
電動キックボードは自転車やバイクに比べて小さいので、担ぎ上げて盗まれることも珍しくありません。犯人の手に渡っても追跡できるGPSや、犯人を追い払う防犯アラームも忘れずに装着しましょう。ただしGPSは途中で気付かれるとその場で処分されてしまいます。GPSも絶対ではないので過信は禁物です。
優先度は防犯アラーム
防犯は、まず「盗まれる前に諦めさせる」のが鉄則です。そのためには、まずは防犯アラームを設置しましょう。防犯アラームには、鍵一体型の「アラームロック」、防犯アラーム単体の2種類があります。鍵を壊そうとすると大きな警告音が鳴り響くので、公共の場ではとても目立ちます。
アラームロックは普通のロックよりも高額ですが、泥棒を威嚇する費用だと思えば無駄ではないでしょう。単体の防犯アラームは小さく軽量で、持ち運びにも便利。電動キックボードから離れる時に設置するだけです。
GPSの過信は禁物
最近は持ち物に付けるGPSが流行していますが、盗まれても必ず手元に戻るとは限りません。プロの窃盗団ならGPSを瞬時に無効化でき、追跡できても海外に持ち逃げされたら手が出せないからです。とはいえ、一般的な盗人から取り戻す効果はあるかもしれません。GPSは目立たない場所に付けて、外されるリスクを下げましょう。
自宅の敷地内・室内で保管する
自宅で駐輪するなら、家の中で保管するのが一番安全です。高価なスポーツ自転車などは窃盗リスクが高いので、自宅でポールを立てて立てかけるのが一般的です。電動キックボードは小さいので、畳んで玄関に立てかけられます。
室内保管が基本。無理なら自宅ガレージでも
電動キックボードをどこで保管するかは、あなたの居住空間で変わります。室内が狭くて充電スペースも作れない、というほど切迫しない限りは、室内保管一択でしょう。室内に置けば充電もできるし、何より泥棒を近寄らせません。泥棒は窃盗をしても、重犯罪になる強盗は極力避けるからです。家に侵入というのは泥棒にとっても大変なリスクを負う行ためです。室内保管が難しい時は、自宅ガレージに駐輪するのもよいでしょう。
ただしガレージは泥棒が侵入しやすい場所です。ガレージの奥側に置く、しっかり鍵をかけるなど防犯対策を徹底しましょう。敷地内でも雨ざらしの屋外で保管するのは、防犯面でもおすすめしません。
まとめ
電動キックボードの盗難防止対策について紹介しました。原則的にはスポーツ自転車やバイクと同じですが、サイズが小さいので室内保管しやすいのは電動キックボード最大のメリットです。一番の盗難防止対策は、常に持ち歩くこと。小型のキックボードなら畳んで持ち歩けるので、ロッカーやちょっとした室内スペースでも管理できます。パワーのある大型キックボードを持ち歩くのは難しいので、移動中はできるだけ車体から離れない、離れる場合は鍵を二重にかけるなど、隙を見せない防犯姿勢を心がけましょう。